2021年11月18日(木):例会

「修理 -文化財を守る仕事-」

株式会社岡墨光堂 代表取締役  岡 岩太郎様

本日は岡岩太郎様にお越しいただきスピーチをして頂きました。
そもそも“文化財”とは、絵画・彫刻・建造物など文化活動によって作り出された形のあるもの、あるいは自然環境やお祭りのような民族活動など形のないもので、日本人がどのように生活していたのかを具体的に示すものが文化財です。その中でも学術的な発見がなされ特に優れたものが国宝です。国宝を含む重要文化財が最も所在しているのは東京都ですが、そのほとんどは国立博物館にあり、一方京都府の重要文化財は建物など現役で使われているものが多くあります。重要文化財が多く所在しているということは、政治・経済・宗教など社会を動かす大きな力の核になった地域であるということを表します。その重要文化財の修理は、日本人のアイデンティティを守る仕事と言えます。
伝統技術とは、基本的な技術を忠実に理解し、また新しい科学の技術をもって更に進化していくものだと思います。その技術により過去を紐解いて我々がワクワクするようなお話をまた提供して頂けたらと存じます。
京都に住む我々にとって非常に興味深いお話をありがとうございました。