チベット歌手
大阪大学大学院博士前期課程 在籍
バイマーヤンジン様
本日の卓話は、チベット出身の歌手で大阪大学大学院に在籍するバイマーヤンジン様が登壇し自身の半生と教育支援への歩みをお話していただきました。
名前はチベット語で「蓮の花にのった音楽の神様」との意味が込められています。バイマーヤンジン様は標高3,600mの極貧の遊牧民の家庭に生まれ、家族の犠牲と恩師の後押しで猛勉強し、中国国立四川音楽大学に進学。しかし、チベット人初の入学者として激しい差別と孤立に直面し、「母や村を泣かせない」との強い意志で命がけで学び退学を踏みとどまり、優秀な成績で奨学金を得て卒業した経験は、自己を肯定する大きな一歩となったそうです。
1994年に来日。日本社会と家族への深い感謝を原動力に、歌手活動を開始。時給800円のアルバイト代を3年半貯めて故郷に最初の小学校建設を皮切りに、多くの支援を得て小学校9校と中学校1校の設立に尽力されました。
講演では、ユーモアを交えチベット文化を紹介しつつ、読み書きができない親世代が受けた不利益を背景に、教育が個人と民族の未来を変える力だと力説。差別への抵抗から能動的な自己主張へと転換した経験を持つバイマーヤンジン様は、大学院での学びを糧に、今後もチベットとの絆を大切にしながら誰かに温かいものを届ける道を歩むと決意を述べられました。






